【より良い暮らし】マンション・団地 快適な住まい(換気)
「快適」に住まうことを「真剣に」考えたことはありますか?
「インテリア」を見直してみたり、「座りやすいソファ」に買い替えたり、「アロマ」を使ってみたり。
また、ぐっすりと眠るために、「寝具」を変えてみたり、それらも「快適」にする方法です。
ここでは、もう少し根本的に「お住まい」を快適にする方法を考えてみましょう。
ご高齢の方で、ずっと同じマンション・団地にお住まいの方は、不便や不快などをあまり感じずに、生活されていると思います。
「そんなもんだ」と思っているでしょうが、じつはそれほど「快適ではない」状態になっている、可能性が高いと推測します。
「快適性」の追求には、色々なアプローチはありますが、そういったことは「お金が掛かる」「キリがない」と思われるかもしれません、「贅沢」だと感じてしまうかもしれません。
しかし、「お住まい」の「環境」というのは「身体の健康」や「こころの健康」に、大きく影響しているのです。
大袈裟かもしれませんが、「幸せ」につながっているとも、言えるのではないでしょうか。
また、それは一人だけではなく「家族」にとっての「幸福」なのです。
換気の重要性
「換気」「断熱」「遮音」
この三つが「お住まい」の「快適性」に、重要な要素なのです。
本コラムは「換気」について考えてみたいと思います。
コロナ禍により「換気」に注目が集まりました。
オフィスや店舗など、人の集まる場所では、「換気」を十分にしないと、感染の危険性が高まるからです。
厚生労働省などから、指針などが示されています。
また、「在宅」が多くなったことから、お住まいでの「換気」についても、気にされる方が多くなりました。
「換気」の「必要性」とはどのような事なのでしょうか。
端的には、「空気の汚れ等」による「人体への影響」を軽減することです。
「空気の汚れ等」は、以下のような項目となります。
- 二酸化炭素(CO2)
- ウイルス
- 化学物質
- カビ
- ホコリ
- PM2.5(微小粒子状物質)
- ノミやダニのフン・死骸
- ペットの毛
- ニオイ
- 水蒸気(湿気)
こういったものが、「感染症」「シックハウス症候群」や「肺炎」「ぜん息」「息切れ」「頭痛」「めまい」「イライラ」などの「身体の不調」や「こころの不調」を、引き起こします。
また、「二酸化炭素」(CO 2)濃度が高いと、「記憶力の低下」や「生産性の低下」などが起こるという、「研究結果」が報告されています。
案外、家庭内の「感情的なトラブル」も「換気不足」が原因の一つになっているかもしれません。「在宅勤務」が多くなっており、これまで以上に「お住まい」の「換気」が重要になっているとも言えます。
「シックハウス対策」として、2003年に建築基準法が改正され、新築の住宅では、「24時間換気」が義務付けられています。
もう、18年以上になるので導入している、お住まいも多いでしょう。
「24時間換気システム」とは、建材などからの「化学物質」が、お住まいの中に滞留しないように、「緩やかに」空気を入れ替えするものです。
「0.5回/時間」、つまり2時間でお住まいの空気が「すべて入れ替わる」ことを基準にしています。
古いマンション・団地は、「24時間換気」ではありません。リフォームしても法的な「設置義務」はないので、追加設置することは、少ないでしょう。
「就寝中」は、閉め切っているので、「二酸化炭素の濃度」が上がってしまいます。
「24時間換気システム」がないと、夜中に、あえて換気はしないですよね。
出来れば、「音」や「電気代」が気になるでしょうが、「トイレ」か「洗面室」の換気扇は、つけておくと良いのです。
新築の建材からの「化学物質」は問題視されましたが、それ以外の「空気環境」については、あまり注目されてきませんでした。「コロナ禍」でようやく注目が集まってきたのです。
「換気」には、「身体」や「こころ」にまで影響があります。つまり「換気」による「快適性」を追求することは、「生活の質」を劇的に上げる、効果が期待できるのです。
これからは「快適=健康」という観点で、積極的に「換気」をするようにしては如何でしょうか。
オフィスなどの換気
本来なら、「緑の多い環境」で、頻繁に「窓を開けて」て換気をすることが望ましいのですが、なかなか難しいですね。
(なお、「窓」での換気の場合には、なるべく「対向」(反対側)した「窓」も開けましょう。「風が抜ける」ので換気が更に良くなります)
「24時間換気システム」は、新築の建材からの化学物質対策であり、「最低限の換気」です。
すべての「空気の汚れ等」には、対応してはいません。
気にされている方は、「空気清浄機」を購入して、使っているのではないでしょうか。
空気環境的にとても良い事だと思います。ですが「換気」ではありませんので、「二酸化炭素」(CO2)は減少できませんので、十分とは言えません。
また、「換気」を良くすると、室内の「温度」が変化します。
せっかくの「暖気」や「冷気」が排出されてしまいます。
これを嫌って、あえて「換気」をしないでいる場合も多いでしょう。
マンション・団地のお住まいの「換気」は、窓わきの壁に「丸型」や「四角型」の「給気口」(きゅうきこう)または「レジスター」と呼ばれるものが設置されており、そこから「空気」を取り込んでいます。
防塵や遮音対策は、「ある程度」なされていますが、あまり性能が高いとは言えません。
端的には「壁の穴から」そのまま空気を取り入れているという「原始的な」方法なのです。
「オフィス」や「店舗」では、どうしているのでしょうか。
「熱交換」機能を持った「換気扇」を使っています。
「外気」を「室内の気温・湿度に近づけて」取り込む機械です。
「除塵フィルター」がついているので、「空気清浄機」でもあります。
こういった「換気設備」があるので、オフィスや店舗は「快適」なのです。
但し、デメリットもあります。
- 「機械」が高額
- 「電気代」などの費用がかかる
- 「メンテナンス」の手間が掛かる
こういったことがあって、マンション・団地のお住まいには、ほとんど使われていません。
換気システムの導入
「オフィス」などの調査では、「二酸化炭素」(CO2)濃度が高くなると、頭が痛い、めまいがする、ボーっとする、イライラする、疲労感が取れない、何となく体調が悪いなどの現象が報告されています。
「オフィス」では「二酸化炭素」(CO2)濃度に関する基準がありますが、「快適=生産性の向上」という観点で、さらなる「空気環境の向上」が求められるようになってきています。
「二酸化炭素」(CO2)濃度を低くすること(換気を良くすること)は、「快適=健康」につながり、更には「幸福」につながるのだと思います。
そう考えると、「費用」や「メンテナンス手間」などの「デメリット」はあるのですが、「お住まい」にも、「熱交換」「空気清浄」の機能を持った「換気扇」を設置することが、「より良い暮らし」につながると考えます。
「お住まい」では、どうしても「軽視されがち」なのですが、「オフィス」だけでなく、ご家族が集まって長時間過ごす、「お住まい」でも、積極的に「換気システム」を導入することが「必要なこと」だと考えます。
また、「換気機能」のある、住宅用の「壁掛けエアコン」も販売され始めたようです。そういった商品の導入も検討してみても良いかもしれません。
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