「実務経験 30年 以上」の「一級建築士・マンション管理士」によるマンション・団地の「疑問・お困りごと」・「大規模修繕工事の進め方」・「安心・快適な暮らしのヒント」などのアドバイスをする個人のブログです。

【より良い暮らし】マンション・団地 少しだけ未来のハナシ

【より良い暮らし】マンション・団地 少しだけ未来のハナシ

マンションと「会話できるようになる」という未来が、すぐそこに来ています。


Stefan KellerによるPixabayからの画像


「やあ、●●マンションさん。 元気かい?」
「はい、元気です。そろそろ自家用発電機のメンテナンス時期です。手配しておきます。」
「OK、よろしくね。」

こんな会話が出来ると面白いですね。

非常防災セット

「プロ」の方が選んでいるので安心

最初からセットを購入するのもアリ

いざという時に必要です。


マンション・団地がAIアンドロイド(人造人間)になる

建物を設計する際に「CAD」(キャド)と呼ばれる、アプリケーションを使って、パソコンで「製図」をしています。
(※「CAD」は「Computer Aided Design」の略、直訳すると「コンピューター支援設計」)

そして、単に2次元の「紙」をパソコン上に置き換えた「製図」から、3次元の立体モデルを作る感覚のCADに変わってきています。
この「3次元CAD」を「BIM」(ビム)と呼びます。
(※「BIM」は「Building Information Modeling」の略で、日本語訳は無く、単に「ビルディング インフォメーション モデリング」と言います)

「BIM」は、「製図」という概念ではありません。そういう意味で「3次元CAD」ではありません。
その名の通り、建物を形作る「情報」を集めて立体化して、本物と同様の建物を「コンピューター上に作る」という感覚です。
「形」だけではなく、「構造体」や「設備」の情報も、モデリングして「構築」していきます。

そして、その情報は「建物が完成した後」も「管理」に使われるようになってきています。
色々な「情報」を追加で埋め込むことが出来るのです。
「この部材」は「●●●年に交換」「●●製の型番■■」などです。

現在「BIM」は、普及・発展時期にあります。
まだまだ、多くは2次元CADで「製図」されていますが、大手設計事務所やゼネコン(総合工事会社)などでは、「BIM」を使って「設計」や「施工」をしています。

なぜ、急に「BIM」の話になったのかというと、建物を作る際には、VR(ヴァーチャルリアリティ)で「精緻なモデル」が作られている事を説明したかったからです。

ここまで、準備が出来ているのです。次に「視覚」「触覚」「聴覚」などの感覚器官にあたる、「センサー」や「スイッチ」を建物の各所に取付て、これを「BIM」で作ったVRモデルを使って、「統合管理」すれば、建物全体で「一つの生き物またはロボット」のようになります。

これからは、「脳」にあたる部分を「AI」(エーアイ)が担う事で、建物は「アンドロイド化」します。
(※「AI」(エーアイ)は「人工知能」)
(※「アンドロイド」は人間を模した、「機械」や「人工生命体」)


Pete LinforthによるPixabayからの画像

こうして、最初に戻るのですが「会話」する準備が整いました。

最後は、コミュニケーションをするためのプラットホームです。
これは、もう既にあります。

「スマートフォン」や「スマートスピーカー」です。

ネットに繋がりAI(人工知能)を使う事で、音声による「コミュニケーション」を可能にした、Googleの「Googleアシスタント」やAmazonの「Alexa」、Appleの「Siri」、LINEの「Clova」を搭載した「デバイス」(端末)です。

具体的には、「iPhone」「androidスマホ」「Google Nest」「Amazon Echo」「LINE CLOVA Desk」「HomePod(Apple)」などのデバイスになります。

 

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巨大データの蓄積と利用

スマートホンやスマートスピーカーは、既に巨大なデータ蓄積をして、飛躍的に進歩してきている分野です。
「スマートホーム」という形でも、普及しつつあります。
まだまだ、部分的で「後付け」的な感じですが、これからは最初から建物に組み込みこまれてくるでしょう。

最近では、「家電」もネットに繋がって、色々なサービスが出来るようになってきました。
例えば「電子レンジ・オーブン」では、何百種類のレシピを検索し、ダウンロードして、調理をすることが出来たりします。
しかし、多くの「家電」では、ネットに繋がっているだけで「非常に使いづらい」のです。
つまり、「会話にならない」「コミュニケーションが取れない」といった「コミュ障」的な状態です。

そもそも、「Wi-Fiに繋げる」ことすら、「大仕事」といった悲喜劇が、あちこちで展開されています。

これからは、先行している「テックジャイアント」と呼ばれる「Apple」「Alphabet(Google)」「Tesla」「Amazon」「Facebook」といった、巨大企業が乗り込んできて、すべてを「繋いでいく」ことになりそうです。
そして、「テックジャイアント」の周辺で、「革新的な技術」を生み出す企業や集団、個人が現れてくるでしょう。

「楽しみ」でもあり「怖い」という気持ちもあります。

これからは、管理会社が「人を使って」していた業務の多くが、先の「建物のアンドロイド化」で、建物自体が行う様になりそうです。
「清掃」という業務も「ルンバ」的なロボットが行う様になります。
「メンテナンス」「建物診断」「修繕の手配」なども「建物自体」が行います。

それを支えるのは、AIです。

将来は、例えば「Googleコミュニティ」という名称の管理会社が、出来る可能性もあります。
それは、従来の管理会社とは大きく様変わりした、「巨大データ」を駆使した、「効率的」で「利便性の高い」サービスになるでしょう。
また、それはマンション・団地だけでなく、戸建て住宅も管理する様になるでしょう。オフィスや店舗などのビルも同様です。
更に、都市の「電気幹線」や「上下水道」、「通信網」などとも繋がっていくかもしれません。

そうなっていくと、建物ではなく、「都市と会話が出来る」ようになるのです。

ここまで来ると、「モノ」「建物」「インフラ」「AI」「ロボット」などの区別がつかなくなってきますね。
もっと妄想を広げると、「ヒト」も、そこに取り込まれていくのでしょう。

士郎正宗の「攻殻機動隊」の1番最初にある文章のような、世界が実現していくのです。
『企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなる程、情報化されていない近未来』

(攻殻機動隊の第1巻は1991年に刊行されています。連載は1989~90年です。つまり31~32年も前なんですね。凄い世界観でした。そろそろ、この作品を凌駕する、「圧倒的で新しい」世界観を表現した、違う誰かの作品が出てきても良いころですね。それは、どこかアジアの片隅から生まれてくるかもしれません。)

 

それほど、未来ではなくても「住まい方」も大きく変わっていきそうですね。
スマホを使って「お風呂をためる」という、テレビCMがやっていますが、もっと進んで、その人の「習慣」を学習し、「行動」を把握して、適切なタイミングで、「お風呂をためましょうか?」とレコメンデーション(お勧め)してくれて、「OK」とだけ言えば良くなるのです。

そんな未来を描いているのが
「2025年を制覇する破壊的企業/山本康正」

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お勧めの本です。
私はkindle書籍で買いました。

最近流行りの「近未来予想」の本ですが、こちらも、お勧めの本です。
(どちらかというと、こちらの方が元祖本ですね)

「2040年の未来予測/成毛眞」

 

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また、「NewsPicks」というニュースサイトがあり、これらの著者が出演している、「ネット配信番組」もあります。刻々とすすんでいく「Withコロナ」の状況も踏まえた、新しい知見などのコメントもあるので、興味のある方はご覧ください。

さいごに

「マンション・団地」と「ヒト」の関わり方が、大きく変わって来ると、ますます、所有物としての「マンション・団地」への意識が薄れてきそうな、心配もあります。
便利になりすぎる事で、「存在」が希薄化してくるからです。
更に進めば、「属人的」な管理から「AI」による管理へと移行するのかもしれません。
今は、その過渡期と考える事も出来ます。

「そんな未来が楽しみ」であり「未来が恐ろしい」ですね。

そして、一番重要なのは「いま」なのです。
未来を夢見ながらも、「いま」の課題解決に頑張っていきましょう!

「マンション・団地の未来」などについて、あなたのお考えや経験談などもお聞かせください。

ご高齢の親御さんのみまもり

日々暮らしに、何気なく重要な事です。

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